2012年11月27日

『娚の一生』全四巻

娚の一生 1 (フラワーコミックスアルファ)
娚の一生 1 (フラワーコミックスアルファ)
娚の一生 2 (フラワーコミックスアルファ)
娚の一生 2 (フラワーコミックスアルファ)
娚の一生 3 (フラワーコミックス)
娚の一生 3 (フラワーコミックス)
娚の一生 4 結婚 (フラワーコミックス)
娚の一生 4 結婚 (フラワーコミックス)


『娚の一生』全四巻。西 炯子/著。小学館。

「君はひとりでいきていったらええ
ぼくもひとりで生きていく
ふたりして
ひとりで生きていこや……」


 原子力発電も手がける大手電機メーカーにお勤めの三十代半ばの女性(在宅勤務開始)と、五十代の大学教授のラブストーリー。

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posted by 桔梗 at 00:06| Comment(0) | 絵モノ:漫画 | 更新情報をチェックする

2012年11月14日

『セクター7』

セクター7
セクター7

『セクター7』デイヴィッド・ウィーズナー/著。BL出版。

 字のない絵本です。
 読み聞かせるにはかなりの豪腕が必要だと個人的に思っています。

 雲にも届く摩天楼に学校の見学?で遊びにきた少年が展望台で雲と友達になり、セクター7と呼ばれる雲の製造工場に連れていってもらいます。
 そこでは管理人たちが設計図通りの雲になるように指示を出していました。でも雲たちは単純な形に飽き飽きとしており、少年に新しい設計図を求めます。
 絵が得意な少年は斬新な形の設計図を書き、そしてもっともっとと求める雲たちに答えて、得意な魚や蛸といった海の生き物たちの絵を描いて見せます。
 その通りに変身した雲たちがセクター7にあふれ、少年と友人の雲は管理人たちに見つかってしまい、もとの摩天楼に連れ戻されます。でもそこに友人の雲も追いかけてきていて、今度は少年の世界についていきます。
 帰りのバスから見上げた空には、少年が描いた魚の雲が多数浮かんでおり、セクター7ではそれが世界中に広がったことが分かります。町の人も猫も川に住む魚もびっくりして空を見上げています。
 そうして、自室のベッドの上の空間で雲に抱かれて気持ちよさそうに眠る少年の絵で最後は終わります。

 騙し絵というか、そういう不思議な絵本で有名な字のない絵本を書く方ですが、これを読み聞かせるのは、本当に大人の想像力とそれを分かりやすく説明する語彙力とが必要だと思います。
 字のない絵本は絵だけで勝負の難しい世界ですが、読む側もかなりのスキルが必要だと思いました。
 大人が流し読みする分には何の問題もありませんが、読み聞かせにする方は是非、チャレンジして欲しい絵本だと思います。
 自分の日本語能力が問われます……。
posted by 桔梗 at 22:21| Comment(0) | 絵モノ:絵本 | 更新情報をチェックする

2012年11月10日

『身代わり伯爵の婚前旅行 Iすれ違いの蜜月』

身代わり伯爵の婚前旅行 Iすれ違いの蜜月 (角川ビーンズ文庫)
身代わり伯爵の婚前旅行  Iすれ違いの蜜月 (角川ビーンズ文庫)

『身代わり伯爵の婚前旅行 Iすれ違いの蜜月』清家未森/著。角川ビーンズ文庫。

「……なんだか、あのお二人が仲良しでいらっしゃるかぎり、すべては平和なような気がしてきました」


 このシルフレイアの言葉が表すとおり、少女マンガや少女向けラノベはなにがあろうと、主人公カップルがいちゃいちゃしてれば、全て万事オッケーなんだよ……を見事に体現した本(誉めてます)。

 大陸的にもシアランの火器が盗まれてるし、ゲイルを追っていったユーシスは戻らないし、身内に色々企みが明かされてないし、困ったことが山積みですが、ミレーユがどこまでも暗く公人的に対処するリヒャルトをひっぱりあげてくれてるし、ミレーユの婚姻もジュリアママに認めてもらったしで、色々すったもんだはあったけれど、第一の目標であるアルテマリス王宮に着いたからまあいっか!って感じで終わってます。


「……そしたらまた、ジャックって呼んでくれるかな」


 と言うのが非常に個人的にツボでした。
 イゼルス、団長も大公殿下も信頼してんのに変な人で、それを許せるあなたの心の広さに乾杯だよ。
 まあ、やりがいのある、おもしろそうな職場ではあるけれどね。

 そんなんで、ようやく一年放置したラノベを一冊ようやく消化しました。
posted by 桔梗 at 16:24| Comment(4) | 小説:ライトノベル | 更新情報をチェックする

2012年11月05日

『秘密』11巻12巻

『秘密』11巻12巻

秘密 -トップ・シークレット- 11 (ジェッツコミックス)
秘密 -トップ・シークレット- 11 (ジェッツコミックス)
秘密 -トップ・シークレット- 12 (ジェッツコミックス)
秘密 -トップ・シークレット- 12 (ジェッツコミックス)


『秘密』清水玲子/著。白泉社。

「生きている限り
この世に生きている限り
守るべきものは
出来てしまう

全部
なくしてもまた

全部
無くした筈なのに
また

大切なもの
失いたくないものは
生まれてくる
生きているかぎり

おなかが減るように
しあわせも
感じるようになる

欲しくなくても
出来て
しまうんです

人に見られたくない

そして 秘密も」


 『秘密』はこれで終了らしいですが、雑誌のほうでスピンオフで新シリーズを初めているようです。第九が出来たばかりの頃の話だそうですが。

 薪さんの家族やなにやら明らかになるのかなと思っていましたが、薪さんはニュートラルで、最後まで細かいことは明らかになりませんでした。
 最後まで人間の全てが悪のみで出来ている人はおらず、必ずどこかに善の部分があって、そこを信じたいと思っていました。どれだけ人間の汚い面を見ても、どこかで隠したい「秘密」というか優しさを持っていると、第九にいるからこそ、信じていたのかもしれません。
 そういう染まり切らない、染まり切れない、人間の優しさの代表というか、そこに読者や作者の視点を重ねたかったのかな……とわたしは思いました。そこに、作者の祈りがあったのかな、と。

 わたしがこういう猟期的な話を買って読むというのは大変珍しいし、絵柄もちょっと苦手な方なのですが、それでもこの「祈り」の部分を読みたかったというか、最後まで信じていたから読めたのかな……と思いました。

 血がつながらなくても、戸籍関係が無くても、「家族」にはなれるし、離れていても思い合える大切な存在が出来る、というのを作者は『秘密』を通して書きたかったのかな、と。
 秘密=大切なもの・幸せなもの、という風に書かれていて、安心しました。
 後ろ暗いことだけが秘密じゃない。
 幸せなことも「秘密」なことだったのだ。今、この状況で大切にしたい、そして手放してしまったとの自覚があるからこそ「秘密」にしたいことだったのだ。

 最初はすごく後味が悪くて気持ち悪くて、どうしようとためらいながら読んでいましたが、最後まで読めて良かったです。
 スピンオフも読もうと思います。
posted by 桔梗 at 13:47| Comment(0) | 絵モノ:漫画 | 更新情報をチェックする

2012年10月26日

『まつり』

まつり (講談社の創作絵本)
まつり (講談社の創作絵本)

 『まつり』いせひでこ/著。講談社。

 『大きな木のような人』の続編です。
 さえらが日本に帰ってきて、手紙のやり取りをしながら、秋祭りに『先生』が来るのを待っています。
 そこで日本の鎮守祭りのさまざまな種類の『木』を使った山車などの描写がなされるのですが、西岡常一氏の言葉が思い出されてなりませんでした。

塔組みは、木組み
木組みは、木のくせ組み
木のくせ組みは、人組み
人組みは、人の心組み


 いせひでこ氏は本当に木・自然・文化・手仕事といったものが好きな方なのだなあと思いました。
 前と同様、水彩絵の具のほんわり浮かび上がる感じが祭りの提灯にマッチしていて良かったとわたしは思いました。

 しかし、鎮守祭りとか、本当に地縁がないとわからない世界だなあ。
 高度経済成長期の文化住宅育ちには、なんとなーく伝統の大事さとかが理解出来ない頃もありました。地域の人しか参加出来ないのは、氏子として正しいのですが、さみしくもあるものです。
posted by 桔梗 at 17:47| Comment(0) | 絵モノ:絵本 | 更新情報をチェックする

2012年10月25日

『ちょっとだけ』

ちょっとだけ (こどものとも絵本)
ちょっとだけ (こどものとも絵本)

『ちょっとだけ』瀧村 有子/著。 鈴木 永子/絵。

「いっぱいだっこしたいんですけど、いいですか?」


 おうちに赤ちゃんが来て、おねえちゃんになったなっちゃん。
 なんでも、「ちょっとだけ」なら自分で出来ます。牛乳も「ちょっとだけ」注げます。お母さんと手を繋ぎたいけれど、手が空いてないからスカートを「ちょっとだけ」握ります。ボタンも全部はとめられないけれど、「ちょっとだけ」ならとめられます。
 ちょっとだけ。ちょっとだけ。
 それでも、眠くて眠くて我慢ができなくなった時、とうとうお母さんに頼みます。
 「“ちょっとだけ”でいいからだっこして」

 その時のお母さんのお返事が冒頭のいっぱいの抱っこ。

 本屋でホロリと涙がこぼれました。

 お母さん、大事な大事なところを見逃さないで受けとめてくれてありがとう。
posted by 桔梗 at 12:50| Comment(0) | 絵モノ:絵本 | 更新情報をチェックする

2012年09月29日

拍手にお返事(9月)

 拍手ボタンをぽちっとやってくださる方(爆弾の発射ボタンのようなモノいいですね)、ありがとうございます。

 本文に必ずUSAと入れてくださる方、いつもありがとうございます。
 でも、暗号が解読できませんで、お礼ができずにおります。
 とりあえず、「Japon」と返させて頂きます。

 お久しぶりにコメントを頂きましたので、お返事です。

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posted by 桔梗 at 00:19| Comment(0) | 雑記:拍手お礼 | 更新情報をチェックする

2012年09月18日

『本日のお言葉』『本日のお言葉2』

本日のお言葉―名言366日の本 (白泉社文庫)
本日のお言葉―名言366日の本 (白泉社文庫)
本日のお言葉 2 (白泉社文庫 か 1-18)
本日のお言葉 2 (白泉社文庫 か 1-18)


『本日のお言葉』『本日のお言葉2』川原泉/著。白泉社文庫。

「でも庶民生まれの庶民育ちの
私にはかなうまい
誰が何つったって正統派の
ワタシが庶民の最高峰!
エベレスト庶民さっ」


 川原泉のマンガから366日分の台詞を抜き出したお言葉集。

 いやいや、こうやってつらつら眺めてみると、布団の中で泣きぬれた中学時代も(都会から越していったのでいじめられっこだった。根性で3年間いじめられ抜いた。お互いに根性だったな)、現実逃避の高校時代も、この五七調の現実を常に見つめて食うことと笑うことを忘れないカワハラマンガにどれだけ救われたことであるかな。
 生きることにじたばたして、精一杯努力して、まあ、何とかなるさと明るく笑い飛ばして時にシニカルに、時にユーモラスに、一歩一歩歩んで行くさまは、ずいぶん勇気づけられたもんだ。
 今でも、ふと読み返して、笑って元気なれるもんなあ。

 今はトイレにおいて読んでます。
 どこでも読めて、その場面を思い出して、なんだか元気をもらっています。
 ありがとう。
posted by 桔梗 at 00:00| Comment(0) | その他:未分類 | 更新情報をチェックする

2012年09月17日

身代わり伯爵 二次創作14

 二次創作の14作品目です。
 前回のシリアス祭り(いつ?)の際にちらっと試し書きをしていた、ヴィルフリート・バージョンを最後まで書いてみました。
 本当に需要のないところしか書かないですねえ。自分で自分に感心します。
 果たして青薔薇乙女は存在するのか。青薔薇同様幻なのか。

 では、お好きな方だけどうぞ。

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2012年09月07日

『大どろぼうホッツェンプロッツ』

大どろぼうホッツェンプロッツ (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (1))
大どろぼうホッツェンプロッツ (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (1))

『大どろぼうホッツェンプロッツ』プロイスラー/作。中村浩三/訳。

 七本の短刀を持った大どろぼう、ホッツェンプロッツとそれを捕まえる二人の少年、カスパールとゼッペル、そして巡査部長ディンペルモーザー氏の話。
 妖精あり魔法ありのファンタジー児童小説。

 二人の仲良しの少年がおばあさんの大事なコーヒー引きを盗んだどろぼうを捕まえる話です。
 妖精が悪い魔法使いに捕まってスズガエルにされていたり、呪いを解いてもらったお礼の、願い事がなんでも叶う指輪は三度しか使えなかったり、お約束をちりばめながら話は進んで行きます。

 ドイツの話なのですが、特有の文字を入れ替える言葉遊びや、シルクロードの終着点、コンスタンチノーブルの皇帝のこと(贅沢できる人の象徴として出てきます)、そしてジャガイモ料理のこと、なるほどねーと思いながら読みました。(魔法使いの家でカスパールはジャガイモを全部皮むきしてから出ていったのですが、ゼッペルが再び剥かされているのは誤訳なのか単なる間違いなんでしょうか)

 にしても、カスパール、二度と会えないかもしれない親友なのに、ゼッペルの帽子だからどうでもいいと思うのはちょっとひどいよ、と突っ込んでみたり、最後、指輪で取り寄せたコーヒー引きのオルゴールが二重奏になっているのに、ほほーと思ったり。

 子どもは一緒に冒険というか泥棒を捕まえるような気分で聞くようです。
 海外作品として、背後の文化的背景がわたしはおもしろく読みました。

posted by 桔梗 at 16:19| Comment(0) | 小説:海外 | 更新情報をチェックする