2013年03月12日

『プロメテウスの罠』

プロメテウスの罠: 明かされなかった福島原発事故の真実
プロメテウスの罠: 明かされなかった福島原発事故の真実
プロメテウスの罠 2
プロメテウスの罠 2
プロメテウスの罠 3: 福島原発事故、新たなる真実
プロメテウスの罠 3: 福島原発事故、新たなる真実
プロメテウスの罠 4: 徹底究明! 福島原発事故の裏側
プロメテウスの罠 4: 徹底究明! 福島原発事故の裏側


『プロメテウスの罠』シリーズ。朝日新聞特別報道部/著。学研パブリッシング。

 朝日新聞の新聞連載を単行本にまとめたものです。
 心が痛くなります。
 それぞれが、それぞれの上層部の混乱の中、まさしく命の危険を背中に、首筋に感じながら、自分たちが出来る最善を尽くしていることが分かります。
 無名の方々に支えられそして、今の危うい状態がなんとか保たれていることがよく分かります。
 自衛隊も、町役場も、そして市井の人々も、自分たちに出来る最善を尽くそうと努力して、今がある。
 それぞれに家族があり、守りたい人がいます。
 帰る場所があり、生きる場所があり、そして、命をもった尊厳ある一人の人間です。
 未来という希望があります。
 その『未来』を投げ打つ覚悟で動いています。

 トップはその無名の方を罵るしか出来ない。
 責任をとることもしない。
 そして、このコントロール出来ない物体を未だに動かし続けようとする人類。
 そして、それらを決定してきた自民党を再び選んだ日本人。

 わたしたちには何が出来るのだろう。
 無名のわたしたちにも、きっと何かが出来るはずです。
 希望を持ちたい。
 パンドラの匣の底には希望があるはずだと信じたい。
 そう思いつつ、祈るように、新聞を読むのです。
posted by 桔梗 at 11:40| Comment(0) | その他:企画モノ | 更新情報をチェックする

2013年03月01日

『六蓮国物語 地下宮の太子』

六蓮国物語 地下宮の太子 (角川ビーンズ文庫)
六蓮国物語  地下宮の太子 (角川ビーンズ文庫)

『六蓮国物語 地下宮の太子』清家未森/著。角川ビーンズ文庫。

「あの頃の私はものを知らなかったのです。季隆様が世のため人助けのため、有事にそなえて仕事もせず体力を温存なさっていたことに気づきもせず……」
「怠けてたんだよ! 単純にな!」


 斜め上に行く主人公を書かせたら天下一品な清家未森作品。
 今回も、尊敬する翠玉の神使い様が季隆だと分かった結蓮は逃げまわってしまったり、異様に崇拝してしまったり、と前半は揺れ動く乙女心と恋心とを楽しめます。
 あとがきにもあるように、今作では太子が掘り下げられて、太子の想いというものが明らかになります。

「……もっと大きな意味で大切にしたいと思っています」



 季隆の方では恋心がしっかりと成長し、深い愛情にと変わっていっています。
 「生贄」として捧げられそうな結蓮。それに対し、以前、発言していたような行動を季隆は取れるのか。
 黒幕は誰なのか。
 崇怜とその副官はどこまで何を企んでいるのか。封印省の長官は?
 乞うご期待、というところで今回は終わっています。

 今回、とても丁寧に書かれていた分、前半三冊が展開を急ぎすぎ、詰め込みすぎていた感が拭えません。
 そして怒涛の三ヶ月連続刊行。作家さん大丈夫ですか。
 編集部の考えていることがわからない、というのが正直なところですが、続きがとても楽しみです。
 収まる所に収まるんだろうな、という安心感とそれを期待出来る作品になっていはいますが……。
 うーん。どうも前半が急ぎすぎていた分、それに反してスピードが落ちた感と、最初からこれくらい丁寧に冊数かけて書いてくれればいいのに、そして、内容が薄いかしらという思いが抑えきれません。

 編集部としては、身代わりを引き伸ばせるだけ引き伸ばしている感がやはりあるし、それに対してこっちは結末を急げ! って書いてたものを、案外人気が出たから丁寧に書いてもいいよ? って感じなのでしょうか。

 まあ、アタマを使わずに読めるので、大変楽しく読ませて頂きました。
 『翼の帰る処』が放置されたまま新刊出たとか、他にも年単位で寝かせてるラノベがあるとか、新聞をそもそも12月分を捨て、2月分が3週間残ってるとか、色々現実を忘れて久しぶりに活字が読めたので、そういう意味でも大変有り難い本でした。
 次の巻も予約してあるので読みたいと思います。

 トコロで。
 イラストに関してですが。
 ウィンクして星が飛ぶって……。
 なんて昭和な表現なんでしょうって気になったのはワタシだけですか……。
 そうなんですか。
 あまりの古臭さに撃沈したんですが……。
posted by 桔梗 at 11:58| Comment(0) | 小説:ライトノベル | 更新情報をチェックする

2013年02月26日

『はじめてのうちゅうえほん』

はじめてのうちゅうえほん
はじめてのうちゅうえほん

『はじめてのうちゅうえほん』てづかあけみ/作・絵。村田弘子/ディレクター。的川泰宣/監修。斎藤紀男/制作協力。パイインターナショナル。

 子ども向けのわかりやすい宇宙についての絵本が欲しかったので買いました。
 増刷されているのは内容がそのままなので、科学的に比べる物も知識もそのままなので、なるべく最新の情報でわかりやすいものを探していました。

 ただ、これだけ、監修やらディレクターやらついて、JAXAの方もいるのに、写真が一枚も使われていないことがすこしがっかり。
 せめてホンモノの写真を出して欲しかった。というのが本音。

 それ以外は内容としても新しく、良い本だと思います。
 宇宙系は小難しいか古いかなので、内容が新しいという点が良い本だと思いました。科学は最新知識が重要ですね。
posted by 桔梗 at 13:12| Comment(0) | 絵モノ:絵本 | 更新情報をチェックする

2013年01月13日

『世界のなめこ図鑑』

世界のなめこ図鑑(通常版)
世界のなめこ図鑑(通常版)

『世界のなめこ図鑑』Beeworks・SUCCESSES/監修。エンターブレイン。

「百匹コシカケても大丈夫!」


 スマホのアプリから飛び出したなめこ栽培の本。
 スマホも持ってなければ特に可愛いとも思わないのですが、周囲がハマっているため、なんとなく流されてしまいました。

 平成も四半世紀経つのに、ネタが昭和で、昭和な笑いが好きな私は思わず吹きました。だって昭和生まれだもん。

posted by 桔梗 at 17:50| Comment(0) | その他:企画モノ | 更新情報をチェックする

2013年01月11日

『グスコーブドリの伝記』

グスコーブドリの伝記 (ポプラ社の絵本)
グスコーブドリの伝記 (ポプラ社の絵本)

『グスコーブドリの伝記』宮澤賢治/原作。司修/文・絵。ポプラ社。

「そしてちょうど
このお話のはじまりのようになるはずの
たくさんのブドリのお父さんやお母さんは
たくさんのブドリやネリといっしょに
その冬を暖かい食べものと
明るいたきぎで楽しく暮らすことができたのでした」(原文ママ)


 誤植ですな。

 うー。宮澤賢治の理想郷イーハトーブに厳寒が訪れてそれで主人公が犠牲になって、その冬を乗り切るのですが。

 岩手の冬がどんなものか、季節のめぐりが一つうまくいかないだけで、どれだけ作物に影響が出て、どれだけの民が食いっぱぐれ、そのために死んでゆくのか。
 わたしはそれを知っていますが、どうしても誰かが犠牲になることでそれを納めようとする「生贄」思想が好きになれませんでした。
 一人が死ねばみんなが助かる。
 それは数の上では正しく、理想なのかも知れません。
 しかし倫理の上では?
 みんなのために犠牲になる崇高さに酔ってはいないのか?
 残された者の悲哀は?

 どうしても、わたしはそこが感情で納得できませんでした。

 ブルーの絵は綺麗で悲しみを誘い、そして静寂さや幻想的な雰囲気を醸しだしているのですが。

 昨今の原発問題とからめて、爆発直後に原子炉を冷やすために作業された自衛隊の皆さんや、今フクシマ原発で作業されている方々、そこで暮らす方々のことを思うと……。
 崇高な使命かもしれません。
 それでも誰かを犠牲にして成り立つ世界はわたしは居心地が悪くてたまらないのです。
 切羽詰まった状況でも、それでも。

 誰かが誰かの犠牲になることなく暮らしていけること、その甘っちょろい理想を叶えるためにわたしは日々頑張っていこうと思います。
posted by 桔梗 at 10:29| Comment(0) | 絵モノ:絵本 | 更新情報をチェックする

2013年01月05日

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。
 拍手ボタンを押してくださる方、ご訪問して下さる方には申し訳有りませんが、なかなか更新できずにおります。
 自分の体調や体力・心の問題、色々重なりまして、本を読めなかったり、読めても感想をかけずにいたりしています。
 ですが、自分ではこの読書感想ブログとても大切に思っています。

 あちこち手を出して、管理人としてどうかなと思わなくもないのですが、自分では大切なブログの一つにであり、日記で息を抜き、ツイッターでささやかな交流を楽しみ、自分のカタルシスを得るために色々と手を出し、以前ほどこちらに時間を割けないのも事実です。

 のんびりですが、こちらにも変わらず文章を書いて行く所存ですので、お気長にお付き合い頂けましたら嬉しいです。

 今年一年の、皆さまの平和と幸せを祈念しております。
 また、被災地におかれましては一日も早く、ご自分たちが納得する形で生きていけることを願っております。

 今年一年、皆さまに少しでも楽しく幸せだと感じられる時間を提供できましたら嬉しく思います。
posted by 桔梗 at 21:33| Comment(0) | 雑記:ごあいさつ | 更新情報をチェックする

2012年12月24日

『海街daiary5 群青』

海街diary(うみまちダイアリー)5 群青 (flowers コミックス)
海街diary(うみまちダイアリー)5 群青 (flowers コミックス)


『海街daiary5 群青』吉田秋生/著。小学館。

「すずちゃんと暮らすことを決めた時から君たちにはすずちゃんを守る責任がある
もし その人がすずちゃんを傷つけるようなら全力ですずちゃんを守らなきゃって」


 異母妹を鎌倉に住む三姉妹が引き取って、そこでの何気なく過ぎて行く、けれども決して戻らない大切な日常を描くシリーズ第五巻。

 「自分は他人と違う、他人には分からない」と壁を作るのは自分であることが、全編を通して描かれていました。
 究極のところはその人の気持ちはその人にしか分からないけれど、分かったと傲慢にならずに、その人に寄り添うこと、それだけなら出来ると。厳しいようですが、骨折した人の代わりに骨折することは出来ない。けれども寄り添って支えることは出来る。治るように手助けをすることは出来る。

 そして、血の繋がりがなくても「家族」と呼べる関係になれること。
 登場人物たち、特に幸姉が、大人も自分の子どもの頃の痛みを抱えながらも、子どもは「子ども」のままでいさせようという努力をしている姿勢がとても尊く、気高いものに見えました。

「あん時の桜ほんまにきれいやったってな
もうじき死ぬてわかっとっても
やっぱり桜はきれいやった
きれいなもんはちゃんときれいに思えたことがうれしいて」


 その時の自分の精神や健康の状態に関わらず、きれいなものはきれいだと思えるこころの健全さ。
 その強さがうらやましくもあり、見事でもあります。
 そして、それを描いている作者に拍手。
posted by 桔梗 at 02:56| Comment(0) | 絵モノ:漫画 | 更新情報をチェックする

2012年12月04日

fc2拍手ボタンの位置を変更してみよう。

 もう、LOVELOGが、というよりブログという形態が古く、このままやっている意味があるのだろうかと思われる今日この頃。
 ツイッターもやってるけれど、アタマを冷やして長文打つにはやっぱりブログはいいなあと思う。ので、ブログは続けますよ。
 ただ、TrackBackとかはいらんと思うので、TrackBackは削り、そっちにfc2拍手ボタンを入れてみようというカスタマイズ。
 もう、はっきりきっぱり言って誰が見てんだかわからないので、この記事を書く必要性があるのかどうかわからない。
 まあ、見たい人だけ行ってみよう。
 ちなみに、ワタシのHTMLは旧バージョンです。
 一応、新バージョンで説明しますが、分からなければコメント下さい。


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posted by 桔梗 at 11:01| Comment(0) | 雑記:ブログカスタマイズ | 更新情報をチェックする

2012年11月30日

拍手にお返事

 拍手ボタンを押してくださる方、どうもありがとうございます。
 コミュニケーションが取れたらいいなと思ってましたが、押してくださるだけで頑張って更新しようという気を起こさせてくれるものなのですね。

 コメント頂いておりますのでお返事です。

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posted by 桔梗 at 08:00| Comment(0) | 雑記:拍手お礼 | 更新情報をチェックする

2012年11月29日

『ひさの星』

ひさの星 (創作絵本 7)
ひさの星 (創作絵本 7)

『ひさの星』斎藤隆介/作。岩崎ちひろ/絵。岩崎書店。

むらのしゅうは のちのち、その星を みるたんびに、
「ああ、こんやも ひさの星が でてる」
と いいおうたげな。


 秋田の方言で語られる、無口で控えめな女の子が村の子どもを救って自分が川に流され行方不明になる話。←身も蓋もない。

 誰かのためにそっと行動して、言い訳も自慢も一切しない、そんな美徳を褒め称えた絵本……、なんですが。
 そういう子だと村の人もわかっていながらやっぱり何かあったらすぐ疑ってしまうオトナの汚さも同時に描いているなあと。
 親ぐらい自分の子どもを信じようよ。とか突っ込んでみたり。

 ちなみに、わたしはこうして死ぬのが美徳と母に洗脳されて育ったので、高校の時、母の親友の夫に腎臓を提供してもいいと言ったら怒られた。母の無意識の洗脳のレベルがよく分からなかった出来事だった。ちょー余談ですね。

 我が子に正しさを貫いて死ねとか言う気は一切ないです。自分を大事にして欲しいと思います。自分を大事に出来ない人は他人をも大事に出来ないので、まずは自分を、と思います。
 そういう意味では、ひさにも自分をもっと大事にして欲しかったな、とも思うのです。
 残された親にとってはかけがえのない命だったと思うのですよ。子どもと親と村の人、それぞれの気持ちを考えたら、やっぱり、もっと自分を大事に生きてくれと思う。

 誰かのために生きることは大事だけれど、自分を大事に生きることも大事だと思う。
posted by 桔梗 at 15:09| Comment(0) | 絵モノ:絵本 | 更新情報をチェックする