2013年12月14日

『最初の質問』

最初の質問 (講談社の創作絵本)
最初の質問 (講談社の創作絵本)

『最初の質問』長田弘/著。いせひでこ/絵。講談社。

『時代は言葉をないがしろにしている──
あなたは言葉を信じていますか。』


 中学3年生の国語教科書にも掲載されている詩らしいです。
 長田弘氏は福島の出身。
 この本を、福島で教員として退職し「「未来=子どもたち」に「見ろ」というほどの世界を作ってやれなかった」と悔やむ恩師に贈りました。原発やら秘密保護法やらで『全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利』を守る社会をつくり上げることが出来なかったと、そう悔やむ恩師に。

 わたしは言葉の力を信じています。
 確かに今、成文法を順守しない、成文法なんてどうでもいいと明言する会長がいる会に(いつのまにか)所属させられていて、水素ほどの重さも持たない言葉の軽い人たちといっしょに仕事して、この犯罪者集団はどうにもならねーなーと呆れ返っているのですが。
 それでも、それはわたしの力が足りないだけで、『言葉』の力ではないと思っています。
 言葉を尽くしても伝わらないことがあるかもしれません。でもそれは言葉を尽くした人だけが言えることだと思います。

 言葉の力を、教えてくれたのは先生です。
 先生はわたしたちに、授業を真面目に受けないなら出て行けなんて一言も言わずに、自分のほうを向かせて、授業に集中させ、民主主義や平和の大切さや、憲法について語ってくれました。
 声を荒らげて怒鳴ることも、脅すこともしませんでした。
 先生は言葉ひとつで、40人の心をつかみ、そしてわたしたちに、わたしたちひとりひとりに向き合ってくれました。

 先生。今日隣にいる人と手を繋いで見上げた空は高くって、スカイツリーがよく見えました。
 枯れ葉がすっかり落ちて、柊が青々として赤い実を付けています。
 先生。わたしは相手がどんなに嘘つきでひどい人でも、わたし自身は誠実な人間でありたいと思い、そうあるように努力しています。
 世界では悲しこともたくさんあるけれど、それを防ぐために、それを押しとどめるために頑張っている人はこの世にたくさんいて、わたしもその一人になりたいと思っています。その人たちの力になりたいと思っています。
 

 先生、先生。ありがとう。
 先生の教えてくださったことは、花開いてきちんと実になりました。次の種にも受け継がれるように、できうる限りのことをします。
 先生、いつまでも元気でわたしたちを見ていてくださいね。
 written by 桔梗 at 11:54 | Comment(0) | 絵モノ:絵本 | 更新情報をチェックする

2013年12月13日

『季節のなめこ図鑑 雪・恋・花編』

季節のなめこ図鑑 雪・恋・花編
季節のなめこ図鑑 雪・恋・花編

『季節のなめこ図鑑 雪・恋・花編』Beeworks SUCCESS/監修。エンターブレイン/出版。

 新聞も止めた今、こんなの眺めて心を落ち着かせています。
 親衛隊と愛人のいるところと戦うのはもうイヤだ……。
 written by 桔梗 at 11:17 | Comment(0) | その他:企画モノ | 更新情報をチェックする

2013年11月12日

『一生中2じゃダメかしら?』

一生中2じゃダメかしら?: 西炯子エッセイ集 (フラワーコミックスアルファルルルノベルス)
一生中2じゃダメかしら?: 西炯子エッセイ集 (フラワーコミックスアルファルルルノベルス)
『一生中2じゃダメかしら?』西炯子/著。小学館。

「送り手側には覚悟が求められた。だが今となってはそんなもん無くたって誰でも送り手になれる。しかも匿名で。自分の発した言葉に責任も覚悟も持たぬ者が、呼吸するがごとく世に向けて言葉を放つ」


 漫画家・西炯子のエッセイ集。
 ホンモノ(ホンモノってなんだ)の漫画家は実は文章がうまい。なぜなら、絵と選び抜いた数少ない言葉だけで物事を人に伝えるから。というのが実はわたしの持論です。
 文章書きなんか、あ〜だこ〜だ説明つければ何とかなっちゃうのを絵と少ない文字数で伝えるというのは素晴らしい技術で能力だと思うのです。
 で、やはりこの人も抑圧されて育ち、それでも世の中に対して自分の立ち位置をしっかり持つことで、生きにくいながらも何とか生きていっているわけで。そういう人の書く文章はコダワリがあるし、立ち位置が近い分、わたしと似たことを考えていて、そこで文章できちんと腑に落ちるように書かれちゃうと快哉を叫びたくなると同時に、すごく嫉妬します。

「世の中というのは大変に複雑だし得体の知れないものだ。それをあるがままに受け止めるのは難しい。事象を、自分の見知った了見に落とし込んでいくことは、正気で生きる術であろう。」

「自分の言い分が、様々な方向から検証して理のある事であるか、公共の益に適うかなど考えることは、理性と知性と胆力の要ることだ。ひょっとしたら孤立するかもしれないし。んで、そもそも馬鹿ははなっからこんなこと考えないし、自分の言い分を主張することが正義であるくらいに思っているから、でかい声で無理をわめく。しかし馬鹿は馬鹿であるが故に通した言い分に責任を取らない。而して後には「なんでこんなことになってんだろ」という、やるせない状況が横たわる結果を生む。」


 ……。もう、何度も頷いて、涙まで流しました。
 で、そこで疲労はするけれど、「間違っていると思う」と声をあげて、少しでも状況を変えようと努力している今。孤立してますよ。
 黙っていたら通り過ぎて行くし、そのほうがwiseだと思う。でも、そこで声をあげないと何も始まらないから、声をあげていますよ。アナタはそれでいいかもしれないけれど、ワタシはそれをやられて大変困っているし、今後の未来の人も困るんだ。それはやり方を変えて行こうよって言ってます。言うだけの仕事はしています。
 わたしはcleverだけれどwiseにはなれないんだな、と思う。で、それで疲労して倒れていちゃ意味がないんだが、そこはわたしが強くならねばならぬところで。
 うん。流されずに、自分の足で立って生きていくのは強さが要ります。その強さを見つける、強くなる努力を今も昔もわたしはずっとしているんだと思う。
 で、こういうところで同志を見つけて喜んでみたりする。

 アナタの言うことは否定しないよ。でも自分と違う意見があることは認めようよ。それが民主主義ってもんだ。
 あ、しまった。わたしの相手はナチス・ドイツだった←。
 written by 桔梗 at 12:46 | Comment(0) | その他:エッセイ | 更新情報をチェックする

2013年10月11日

『燈港メリーローズ』全三巻

燈港メリーローズ 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)
燈港メリーローズ 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)
燈港(トウラン)メリーローズ 2 (花とゆめCOMICSスペシャル)
燈港(トウラン)メリーローズ 2 (花とゆめCOMICSスペシャル)
燈港(トウラン)メリーローズ 3 (花とゆめCOMICSスペシャル)
燈港(トウラン)メリーローズ 3 (花とゆめCOMICSスペシャル)


『燈港メリーローズ』全三巻 都戸利津/著。白泉社。

「燈港がこの胸にあれば もう息苦しくはない」


 I氏とm氏おすすめの漫画。
 20世紀初頭の東洋と西洋の混ざり合うアジアの港町がモデル。
 西洋列強が本格的に乗り出してくるための、きな臭い治外法権的な自治区があり、混沌とした街を舞台に男勝りで自己主張があるために疎外感を持つ西洋人である主人公が、恩師で兄でおそらく初恋の人を頼って見聞を広めに来る、というお話。
 あんまり大戦のきな臭さは感じないので、ま、異世界ファンタジーあたりがちょうどよろしい舞台かと思われます。

 作者さんも、これまでと違うお話の作り方をして云々と隅っこに書かれていたように、書ききれたかというと登場人物を描き切れたとは言い難いかな、と思います。
 黄氏は、なんというか、うん、まっとうになりたかったんだろうね。
 光と影じゃないけれど、表裏な存在のカイと黄氏。
 エドガーとして彼女を呼び寄せた思惑やら考えると、自分で張り巡らせた有刺鉄線を取り払いたかったんだろうなと思います。

 どちらも、アゼリアを必要としていて、ある意味アゼリアに自分を『懸けて』いたんでしょうね。『賭け』でもあり『懸け』でもあり。
 その一方でアゼリアも息苦しい思いをかかえていたようではありますが、自分を貫いていけるだけの強さがあり、が、ちょっとわたしにとっては感情移入しにくい本なのかな……。
 で、どこに感情移入するかというと、カイでもないし、わたしにとってはどこにもないんだなー。カイはカイで笑えるだけの強さをすでに手に入れており。
 強くなってしまった人々の出会い、なあたりが描ききれなかった要因のひとつかと。

 消化不良な感も残りますが、雰囲気を味わうぶんには楽しい、かな。
 この方、ある漫画で有名になった方でしたね。
 他の作品も読んでみようかな、というくらいには興味がわきました。
 written by 桔梗 at 01:41 | Comment(0) | 絵モノ:漫画 | 更新情報をチェックする

2013年09月03日

『秘密 season 0 1』

秘密 season 0 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)
秘密 season 0 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)
『秘密 season 0 1』清水玲子/著。白泉社。

「それがみんなの
みんなの いや
オレの 願いだから」


 『秘密』のスピンオフ、というより薪さんの過去編。
 例の「鈴木」さんとの出会いと、初めての「友人」が出来るその過程。

 陰謀史観は好きではないのですが……。
 ただ、薪さんが想像を絶する過去を背負っていて、それだからこそ、人の善意というか清らかさ、それを信じていたかった、信じたいと思っているのだということが、よく分かりました。
 若いころの薪さんは分かりやすく子どもっぽく、そして新鮮で焦って青臭くて人間味あふれる、わかりやすい人でした。そして、壮絶な環境でも、それでもみんなに愛されていたことは確かでした。
 他人との付き合いは下手でも、愛し愛される存在でした。
 「人を愛する」ということを知っていました。

 昨今の外国人排斥運動(ないとは言わせない。目を開いていれば、耳を澄ませていればきちんと聞こえているはずです)も絡めて、戦前を彷彿とさせるような『言語』による民族排斥があったり、それにあってもなお、性善説を信じるというか、希望を見失わない書き方が出来る作者さんはすごいな、と。
 社会問題もさらりと含めて物語を読ませる力はさすがで、相変わらず面白かったです。
 written by 桔梗 at 11:19 | Comment(0) | 絵モノ:漫画 | 更新情報をチェックする

2013年08月02日

『Inkscapeマスターテクニック』

Inkscapeマスターテクニック 【無料グラフィックソフト「インクスケープ」を極める】 (100%ムックシリーズ)
Inkscapeマスターテクニック 【無料グラフィックソフト「インクスケープ」を極める】 (100%ムックシリーズ)

『Inkscapeマスターテクニック』晋遊舎。

 Inkscape本……。
 増刷されていないらしく、ネットで探して偶然発見したTSUTAYA ROPPONNGIまで行って買って来ました。この本屋さんはWeb関連とデザイン関連の書籍が充実していましたよ……。他の用事と併せて行ってきたのですが、六本木とか表参道って初めて行きましたが、坂が急なんですね……←田舎もん。

 うん、この三冊で分かりやすく、なんとかなりそうです。
 GIMPの方は解説書を立ち読みするだに、あんまりわたしには使い道が無さそうな……。
 で、とりあえず、何すんだろうな……(笑)。

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 written by 桔梗 at 21:08 | Comment(0) | その他:パソコン周辺 | 更新情報をチェックする

2013年08月01日

『Inkscapeスタートブック』『GIMP×Inkscapeデザインアイデアブック』

無料で使えるベクターグラフィック Inkscapeスタートブック
無料で使えるベクターグラフィック Inkscapeスタートブック
GIMP×Inkscapeデザインアイデアブック (100%ムックシリーズ)
GIMP×Inkscapeデザインアイデアブック (100%ムックシリーズ)


『Inkscapeスタートブック』羽石相/著。秀和システム。『GIMP×Inkscapeデザインアイデアブック』晋遊舎。

 DTP系ソフトを勉強しようと思って、入れたはいいかが、使い方がわからないので購入しました。IllustratorやPhotoshopはやはり、素人には手が出ないお値段ですし、今後使う予定も未定なので。ただ、知識として勉強したくなったのです。
 ちなみに、今、写真の画像の修正(主に色調補正に使ってます)にPhotoScapeまで入っています。
 わたしはどこへ行こうというのか。

 スタートブックの方は完全に超・初心者向けです。ネットで探せばきっと書いてあるだろうけれど、本で読みたい私は満足してますが、ネットで見ればそれで済む人は購入しないほうがいいと思います。
 ちなみに、InkscapeはPDFファイルがPDFファイルのまま編集できてしまい、Illustratorのファイルも読み込めます。
 PDFファイルなら編集されないと思ってるそこのアナタ。そんなわけないではないですか(実際このドシロウトが切ったりなんだり編集してる)。
 GIMPの方は更にこれから別の本も購入して勉強するつもりですが、とりあえず、ふむふむと読んで覚えています。実際に使ってみないと使えないとは思いますが、使う当てがあるわけではない……はず。
 今のブンちゃんは、PDF化するソフトもフリーソフトを使っており、フリーソフト万歳!! なPCになってます。でもタッチパネルが嫌だから、次はマックを検討する、かもしれないです。

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 written by 桔梗 at 01:51 | Comment(0) | その他:パソコン周辺 | 更新情報をチェックする

2013年07月26日

『からすのそばやさん』『からすのてんぷらやさん』

からすのそばやさん (かこさとしおはなしのほん)
からすのそばやさん (かこさとしおはなしのほん)
からすのてんぷらやさん (かこさとしおはなしのほん)
からすのてんぷらやさん (かこさとしおはなしのほん)


『からすのそばやさん』『からすのてんぷらやさん』かこさとし/著。偕成社。

 四冊集めてトートバッグプレゼント。で、根性出して買いましたが……。
 結局は四兄弟が結婚してお店を開く話だった(身も蓋もない)。

 で、やっぱりわたくしは結婚する理由に納得がいかないのね。
 うーん。
 働き者で、健気で、そりゃお嫁やお婿に欲しいと思う人材(カラスか)だと思うのね。だからって結婚して継いでくれっていうか、それは違うと思うな……。
 でも、昔はそうやって生業を見つけて恋愛感情ではなく、ゆっくり家族としての情愛を育んでいくものだったのかもしれない。
 結婚も、とりあえずしてみるもんだったのかもしれない(昔も案外離婚率高いんですよ)。

 『からすのてんぷらやさん』のあとがきに、
 
「私は戦災も震災のとき、レモンさんのような方がたに何人も接して、平時では得られぬ貴重な教えをいただいてきました。そして人間の社会は、ただ大勢いるのではなく、たがいに助けあい、補いあって、「社会」がなりたつことを知りました。」

と、ありました。

 相手が大変なときに、優しく出来る人は素晴らしい。
 でも、相手も自分も大変なときに、相手も自分にも優しく出来る人はもっと素晴らしい。

 そういう人間になれたらいいとは思うけれど、難しいなあ。

 本当は、そこで恩を着せずにさらりと引けるのがカッコイイんじゃないかとか、いろいろ考えてしまったけれど、まあ、そうすると話は成り立たないよね。
 うん……。
 楽しかったかというと、わたしはそうとは言いがたいのですが、結婚観と職業観(生業ね)というものを考えさせれましたね、結局は。
 サラリーマンじゃあ、話しは出来ないもんなぁ……。
 written by 桔梗 at 03:25 | Comment(0) | 絵モノ:絵本 | 更新情報をチェックする

2013年06月24日

『記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集』

記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集
記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集

『記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集』共同通信社。

 なぜに漫画すら読まずに、こんなの買って読んでるかというと、日本語の表現に正確を期す厳しい人物の元について、ボランティアやってるからである。

ワタシ:「クエスチョンマークやエクスクラメーションマークのあとは一文字空けるのが正しいです!」
相手 :「じゃあ、改行しましょう」
ワタシ:(嫌だー!!!)←心の声。
とかやりあってますよ(細か)。

 まあ、普通に文章書けてるからこその細かい指摘ですが、ある人の文章直すのは苦労した……。
 二人で一日がかりでした。
 『差別化の解消』(日本語オカシイ)とか、主語がないとか、口語文だとか、50代男の癖に(男性差別か?)、『女子力』『男子力』とか。色々諸々。
 涙出そうだったなあ。
 疲れました。

 とりあえず、今度は秋に戦います。
 夏? 勝手にやってくれ……。連絡してこない人の責任は取れないよ。
 報連相は、何やるにしても基本事項だと思った。
 written by 桔梗 at 13:05 | Comment(0) | その他:未分類 | 更新情報をチェックする

2013年05月06日

『続・世界のなめこ図鑑(ブックマークつき)』

続・世界のなめこ図鑑(ブックマークつき)
続・世界のなめこ図鑑(ブックマークつき)

『続・世界のなめこ図鑑(ブックマークつき)』金谷泉/著。エンターブレイン。

 精神的にボロいので、ラノベすら読めずにこんなの眺めてココロを和ませております。
 夕刊はGW中に消化しましたが、朝刊の溜め込みが……。一番上にある日付が2月末ってどうよ……。
 それでも捨てられない活字ジャンキー。
 最新情報はツイッターで一応取っているが、時事ネタが古いのは否めない。
 そんなワタシを生暖かく見守って下さい……。
 written by 桔梗 at 12:09 | Comment(0) | その他:企画モノ | 更新情報をチェックする