2017年09月24日

『きみが世界を変えるなら』全三冊

世界を改革した子どもたち (きみが世界を変えるなら)
世界を改革した子どもたち (きみが世界を変えるなら)
言葉を武器に変えて (きみが世界を変えるなら)
言葉を武器に変えて (きみが世界を変えるなら)
「わたしの物語」を生きる (きみが世界を変えるなら)
「わたしの物語」を生きる (きみが世界を変えるなら)


『きみが世界を変えるなら』全三冊。石井光太/著。ポプラ社。

 児童虐待のノンフィクションとか書いてる方が、小学校高学年から中高生に向けてわかりやすく、自分の今いる環境(世界)を変えるためにはどうしたら良いのかを書いた本。
 もちろん「世界」を動かした子どもの話も出てくるけれども、本題は自分の周囲を変えて、自分の人生をより良く生きるために、どうしたらいいのかというのが主題。

 例えば、中学校を卒業して働くより高校を出て働いたほうが将来のためになる。けれど家の事情がそれを許してくれない。そんな時どうすればいいのか。
 自分の望みを叶えるにはどうしたらいいのか。そもそもどう自分は生きたらいいのかというのがまず悩むところなのだろうけれど、友人関係に悩んで、このまま学校に行っててもつまらないな、そう思ったら。学校なんか行かなくてもいい。でも行ってもいい。学校を変えるという手だってある。
 そのためにはとにかく自分の希望を、笑われても口に出し続けて、味方を増やして行動しなくちゃという本。

 大人を味方につけるにはどうしたらいいの?
 有名なサッカー選手だってお弁当一つを兄弟で分け合うところから世界へ駆け上がった。そのために、どうしていたの?

 昨今の教師の超過勤務問題にちょっと首突っ込んだけど、あれはダメだなー。
 教師はあてになんないよ。
 『協力って期待するものでもなく要求するものでもなく、巧く引き出すものなのよ』(図書館戦争)。
 彼らは自分たちより同じか、もっとひどい労働環境にいる人たちに手を差し伸べたのだろうか。
 協力を得たいなら、自分たちの労働環境がよくなることで子どもたちを取り巻く環境が良くなるといえるのだろうか。
 今のところ見ている限り、保護者が馬鹿だアホだとか、勤務時間外は保護者の監督責任だから、学校で問題が起こっても自分たちのせいじゃないとか、そんなのばっかだな。
 協力を得たい「市民=保護者」だって分かってないなあ。
 日本の市民運動は持ち出しのボランティアなのだ。自分たちの利益にならんことに、人間は動かない。

 でも、子どもの問題は、わたしは相談に乗るから、きちんと大人を見分けて、諦めないであなたの言うことに耳を傾けてくれる人を探してよ。わたしは本気で相談に乗るし、きちんと動いてあげるよ。
 わたしは、自分が助けて欲しいときに助けてくれなかった大人と同じことをしたくないし、助けてと声をあげることすら出来ない状況へ陥った苦しさを知っているよ。
 そのために、あなたにも覚悟を求めるけど、きちんと大人として大人と戦ってあげるよ。あなたの味方をする。約束するよ。身近な大人に話してね。それで駄目でも諦めないでね。あなたの味方はここにいる。
 あなたの将来は健康で文化的で、幸福を追求する日々である。これは日本の憲法が保障していること。
 あなたの幸せを諦めないでね。
 written by 桔梗 at 03:48 | Comment(0) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2014年02月19日

『加代の四季』

加代の四季 [教科書にでてくる日本の名作童話(第1期)]
加代の四季 [教科書にでてくる日本の名作童話(第1期)]

『加代の四季』杉みき子/作。村山陽/絵。岩崎書店。

「 土にとりついて、とけないで、上からおちてくるなかまをささえた、そのさいしょのひとつぶの雪を、加代は見たい。」


 昔、教科書に載っていた、「春はせんろからやってくる」の『加代の四季』を読みたくて買いました。

 収録作品は、
 ・『コスモスさんからお電話です』
 ・『おばあちゃんの白もくれん』
 ・『白さぎ』
 ・『わらぐつのなかの神さま』
 ・『ゆず』
 ・『旗』
 ・『加代の四季』
の、七作品。

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 written by 桔梗 at 15:10 | Comment(0) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2012年08月14日

『炎路を行く者』

炎路を行く者 −守り人作品集− (偕成社ワンダーランド)
炎路を行く者 −守り人作品集− (偕成社ワンダーランド)

『炎路を行く者』上橋菜穂子/著。佐竹美保・二木真希子/絵。

「「……十五の我には 見えざりし、弓のゆがみと 矢のゆがみ、
二十の我の この目には、なんなく見えるふしぎさよ……
歯噛みし、迷い、うちふるえ、暗い夜道を歩きおる、あの日の我に会えるなら、
五年の月日のふしぎさを 十五の我に 語りたや……」」


 ヒュウゴとバルサの物語が納められています。これは十五のバルサ(この世界では子どもを産んで母になってもおかしくない年)に養父のジグロが読んで聞かせた詩。

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 written by 桔梗 at 12:27 | Comment(0) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2011年02月15日

『なないろ山のひみつ』

なないろ山のひみつ (福音館創作童話シリーズ)
なないろ山のひみつ (福音館創作童話シリーズ)

『なないろ山のひみつ』征矢かおる/作。林明子/絵。福音館。

「いやいや、おまえは、もうりっぱな山おんなだな。そうともあたらしい山おんなだ。」


 児童書を表紙買いする人も珍しいでしょうね。林明子さんだったので、表紙買いしました。
 お話の中身としてはデビュー作ということもあってか、ちょっと冒険とトリックが足りないように思えますが、七つの光が一つづつ逃げていくのは面白かったですし、綺麗な仕掛けだなと思いました。
 林明子さんの絵が想像を盛り立て、可愛らしいので読めますが、これ、別の挿絵だったら買わないかなー。
 林明子さんだから買いました。これにつきます。
 written by 桔梗 at 10:38 | Comment(2) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2011年02月14日

『きつねの窓』

きつねの窓 (ポプラポケット文庫 (051-1))
きつねの窓 (ポプラポケット文庫 (051-1))

『きつねの窓』安房直子/作。吉田尚令/絵。ポプラ社。

「それでも、ときどき、ぼくは、指で窓をつくってみるのです。ひょっとして何か見えやしないかと思って。きみはへんなくせがあるんだなと、よく人に笑われます。」


・きつねの窓
・さんしょっ子
・夢の果て
・誰も知らない時間
・緑のスキップ
・夕日の国
・海の雪
・もぐらのほった深い井戸
・サリーさんの手
・鳥

 以上九作品を収録。お目当ては「きつねの窓」。

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 written by 桔梗 at 11:46 | Comment(2) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2010年10月27日

『流れ行く者 守り人短編集』

流れ行く者―守り人短編集 (偕成社ワンダーランド 36)
流れ行く者―守り人短編集 (偕成社ワンダーランド 36)

『流れ行く者 守り人短編集』上橋菜穂子/著。偕成社。

「血と嘔吐物にまみれて、悲鳴をあげている娘を、ジグロはかきいだき、必死に抱きしめた。身をよじる炎をかかえこもうとするように、背を丸めて、強く、強く抱きしめた。」


 収録作品は、「浮き籾」「ラフラ<賭事師>」「流れ行く者」「寒のふるまい」の四作品。

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 written by 桔梗 at 16:30 | Comment(2) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2010年10月23日

『天と地の守り人 第三部新ヨゴ皇国編』

天と地の守り人〈第3部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)
天と地の守り人〈第3部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)

『天と地の守り人 第三部新ヨゴ皇国編』上橋菜穂子/著。偕成社。

「(いつか……。)
 こんな位、なくしてしまいたい。天の神や帝に荷をあずけず、だれもが、それぞれ、おのれの背に、身の丈に合った荷を背負い、おのれの判断に責任をもって生きていく国にしたい。
 たったひとりの声のみが高らかにひびく国ではなく、多くの異なる声がひびき、混乱し、迷いながらも、ゆっくりと行くべき道を見いだしていく国にしたい。」


 守り人シリーズ最終巻。
 バルサとチャグムがそれぞれの交わらない道を歩き出します。
 トロガイ師も命を削る覚悟でナユグからの危機を人々に伝えます。

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 written by 桔梗 at 11:34 | Comment(0) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2010年10月11日

『天と地の守り人 第二部カンバル王国編』

天と地の守り人〈第2部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)
天と地の守り人〈第2部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)

『天と地の守り人 第二部カンバル王国編』上橋菜穂子/著。偕成社。

「……あんたは自分を責めすぎる。ものすごく高いところを夢みて、そこへとどかないと、自分を責めている。
 でもね、なにもかもを背負える人なんて、この世にはいないし、だれも傷つけず、誰にとっても幸福な解決なんてものも、きっと、この世には、ありはしないんだよ。」


 とうとうカンバルまでたどり着いたチャグムの旅。新ヨゴが鎖国しているために、国に戻れない難民にやりきれない思いを抱いたり、自国の利益だけを追求するロタのカシャルの動きに不愉快感を覚えたり、「そんなものない」と思っていた皇子としてのプライドまで投げ捨てて、自国を救おうと綱渡りを続けています。

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 written by 桔梗 at 19:42 | Comment(0) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2010年09月23日

『天と地の守り人 第一部』

天と地の守り人〈第1部〉 (偕成社ワンダーランド)
天と地の守り人〈第1部〉 (偕成社ワンダーランド)
『天と地の守り人第一部』上橋菜穂子/著。偕成社。

「バルサもチャグムも、それぞれ自分で、自分の運命に決着をつけるしかないんだよ。
おまえや、わしには、ほかにやることがある。
それぞれが懸命に力をつくした道の果てに、ふたたびであえることを祈るしかない。」


 あくまで一個人を守ってきたバルサが、民の命を背負った「皇太子」チャグムを守るべく行動する話。
 今まである意味、全ての人の人生に一瞬だけの関わりしか持ってこなかったバルサが、自分の人生をかけて国と国の政治に向き合っています。

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 written by 桔梗 at 00:07 | Comment(0) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2010年09月20日

『蒼路の旅人』

蒼路の旅人 (軽装版偕成社ポッシュ)
蒼路の旅人 (軽装版偕成社ポッシュ)


『蒼路の旅人』上橋菜穂子/著。偕成社。

「 瑠璃色の澄みきった海の中に重なって見える、暗く冷たい海。この暗い海の果てには、血と炎のにおいに満ちた醜い人の世がある。
 その中を、はるかに旅していかねばならない。」


 今までで文章としても、内容としても一番読みやすく面白かったです。
 チャグムが逃げる道がありながらも、それでも皇太子たろうと努力する話。

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 written by 桔梗 at 09:45 | Comment(0) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする