2014年02月19日

『加代の四季』

加代の四季 [教科書にでてくる日本の名作童話(第1期)]
加代の四季 [教科書にでてくる日本の名作童話(第1期)]

『加代の四季』杉みき子/作。村山陽/絵。岩崎書店。

「 土にとりついて、とけないで、上からおちてくるなかまをささえた、そのさいしょのひとつぶの雪を、加代は見たい。」


 昔、教科書に載っていた、「春はせんろからやってくる」の『加代の四季』を読みたくて買いました。

 収録作品は、
 ・『コスモスさんからお電話です』
 ・『おばあちゃんの白もくれん』
 ・『白さぎ』
 ・『わらぐつのなかの神さま』
 ・『ゆず』
 ・『旗』
 ・『加代の四季』
の、七作品。

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posted by 桔梗 at 15:10| Comment(0) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2012年08月14日

『炎路を行く者』

炎路を行く者 −守り人作品集− (偕成社ワンダーランド)
炎路を行く者 −守り人作品集− (偕成社ワンダーランド)

『炎路を行く者』上橋菜穂子/著。佐竹美保・二木真希子/絵。

「「……十五の我には 見えざりし、弓のゆがみと 矢のゆがみ、
二十の我の この目には、なんなく見えるふしぎさよ……
歯噛みし、迷い、うちふるえ、暗い夜道を歩きおる、あの日の我に会えるなら、
五年の月日のふしぎさを 十五の我に 語りたや……」」


 ヒュウゴとバルサの物語が納められています。これは十五のバルサ(この世界では子どもを産んで母になってもおかしくない年)に養父のジグロが読んで聞かせた詩。

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posted by 桔梗 at 12:27| Comment(0) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2011年02月15日

『なないろ山のひみつ』

なないろ山のひみつ (福音館創作童話シリーズ)
なないろ山のひみつ (福音館創作童話シリーズ)

『なないろ山のひみつ』征矢かおる/作。林明子/絵。福音館。

「いやいや、おまえは、もうりっぱな山おんなだな。そうともあたらしい山おんなだ。」


 児童書を表紙買いする人も珍しいでしょうね。林明子さんだったので、表紙買いしました。
 お話の中身としてはデビュー作ということもあってか、ちょっと冒険とトリックが足りないように思えますが、七つの光が一つづつ逃げていくのは面白かったですし、綺麗な仕掛けだなと思いました。
 林明子さんの絵が想像を盛り立て、可愛らしいので読めますが、これ、別の挿絵だったら買わないかなー。
 林明子さんだから買いました。これにつきます。
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2011年02月14日

『きつねの窓』

きつねの窓 (ポプラポケット文庫 (051-1))
きつねの窓 (ポプラポケット文庫 (051-1))

『きつねの窓』安房直子/作。吉田尚令/絵。ポプラ社。

「それでも、ときどき、ぼくは、指で窓をつくってみるのです。ひょっとして何か見えやしないかと思って。きみはへんなくせがあるんだなと、よく人に笑われます。」


・きつねの窓
・さんしょっ子
・夢の果て
・誰も知らない時間
・緑のスキップ
・夕日の国
・海の雪
・もぐらのほった深い井戸
・サリーさんの手
・鳥

 以上九作品を収録。お目当ては「きつねの窓」。

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2010年10月27日

『流れ行く者 守り人短編集』

流れ行く者―守り人短編集 (偕成社ワンダーランド 36)
流れ行く者―守り人短編集 (偕成社ワンダーランド 36)

『流れ行く者 守り人短編集』上橋菜穂子/著。偕成社。

「血と嘔吐物にまみれて、悲鳴をあげている娘を、ジグロはかきいだき、必死に抱きしめた。身をよじる炎をかかえこもうとするように、背を丸めて、強く、強く抱きしめた。」


 収録作品は、「浮き籾」「ラフラ<賭事師>」「流れ行く者」「寒のふるまい」の四作品。

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posted by 桔梗 at 16:30| Comment(2) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2010年10月23日

『天と地の守り人 第三部新ヨゴ皇国編』

天と地の守り人〈第3部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)
天と地の守り人〈第3部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)

『天と地の守り人 第三部新ヨゴ皇国編』上橋菜穂子/著。偕成社。

「(いつか……。)
 こんな位、なくしてしまいたい。天の神や帝に荷をあずけず、だれもが、それぞれ、おのれの背に、身の丈に合った荷を背負い、おのれの判断に責任をもって生きていく国にしたい。
 たったひとりの声のみが高らかにひびく国ではなく、多くの異なる声がひびき、混乱し、迷いながらも、ゆっくりと行くべき道を見いだしていく国にしたい。」


 守り人シリーズ最終巻。
 バルサとチャグムがそれぞれの交わらない道を歩き出します。
 トロガイ師も命を削る覚悟でナユグからの危機を人々に伝えます。

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posted by 桔梗 at 11:34| Comment(0) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2010年10月11日

『天と地の守り人 第二部カンバル王国編』

天と地の守り人〈第2部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)
天と地の守り人〈第2部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)

『天と地の守り人 第二部カンバル王国編』上橋菜穂子/著。偕成社。

「……あんたは自分を責めすぎる。ものすごく高いところを夢みて、そこへとどかないと、自分を責めている。
 でもね、なにもかもを背負える人なんて、この世にはいないし、だれも傷つけず、誰にとっても幸福な解決なんてものも、きっと、この世には、ありはしないんだよ。」


 とうとうカンバルまでたどり着いたチャグムの旅。新ヨゴが鎖国しているために、国に戻れない難民にやりきれない思いを抱いたり、自国の利益だけを追求するロタのカシャルの動きに不愉快感を覚えたり、「そんなものない」と思っていた皇子としてのプライドまで投げ捨てて、自国を救おうと綱渡りを続けています。

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posted by 桔梗 at 19:42| Comment(0) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2010年09月23日

『天と地の守り人 第一部』

天と地の守り人〈第1部〉 (偕成社ワンダーランド)
天と地の守り人〈第1部〉 (偕成社ワンダーランド)
『天と地の守り人第一部』上橋菜穂子/著。偕成社。

「バルサもチャグムも、それぞれ自分で、自分の運命に決着をつけるしかないんだよ。
おまえや、わしには、ほかにやることがある。
それぞれが懸命に力をつくした道の果てに、ふたたびであえることを祈るしかない。」


 あくまで一個人を守ってきたバルサが、民の命を背負った「皇太子」チャグムを守るべく行動する話。
 今まである意味、全ての人の人生に一瞬だけの関わりしか持ってこなかったバルサが、自分の人生をかけて国と国の政治に向き合っています。

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2010年09月20日

『蒼路の旅人』

蒼路の旅人 (軽装版偕成社ポッシュ)
蒼路の旅人 (軽装版偕成社ポッシュ)


『蒼路の旅人』上橋菜穂子/著。偕成社。

「 瑠璃色の澄みきった海の中に重なって見える、暗く冷たい海。この暗い海の果てには、血と炎のにおいに満ちた醜い人の世がある。
 その中を、はるかに旅していかねばならない。」


 今までで文章としても、内容としても一番読みやすく面白かったです。
 チャグムが逃げる道がありながらも、それでも皇太子たろうと努力する話。

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posted by 桔梗 at 09:45| Comment(0) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする

2010年09月09日

『神の守り人<下>帰還編』

神の守り人〈下〉帰還編 (軽装版偕成社ポッシュ)
神の守り人〈下〉帰還編 (軽装版偕成社ポッシュ)
『神の守り人<下>帰還編』上橋菜穂子/著。偕成社。

「目ざめなよ、アスラ。生きるほうが、つらいかもしれないけれど。自分が、生きていていいと、思えるようになるまでには、長くかかるけれど。
 それでもさ……。
 ほら、サユラの花がゆれてる。……見てごらん。」


 人殺しに酔う自分は嫌だと、アスラに宿った「神」をアスラ自身が封じることを決意する話。
 この巻とチャグムによる外伝『虚空の旅人』は時間軸が同時進行でした。

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posted by 桔梗 at 20:52| Comment(0) | 小説:日本の児童書 | 更新情報をチェックする