2014年11月18日

『わたくし、実家に帰らせていただきます!―お飾りの王太子妃』

『わたくし、実家に帰らせていただきます!―お飾りの王太子妃』
灯乃/著。スターツ出版。

わたくし、実家に帰らせていただきます!―お飾りの王太子妃
わたくし、実家に帰らせていただきます!―お飾りの王太子妃


「──ルードの王太子は、どこか悪いのか?」
 思わず呟くと、同時に振り返った愛しい少女と妹が、見事な息の合いようで口を開いた。
「頭が悪いの」
「そうか」
 それは、気の毒なことだ。


 えーと、一応R18指定で。
 表紙の通り、ラノベです。

 起承転結はあるとは言い難い。
 文章が面白いのと、ぼーっと読めたので、久しぶりに一冊読めました、という感じです。
 個人的事情により、小難しくなると、まだ漫画すら読めません。

 この作者は謝罪が、自分が謝ることで心が軽くなる、自己満足のための謝罪というのが存在することをわかっており、愛情の反対は無関心であるというのを知っているので、そこが無かったらゴミ箱行きかな、と思います。でも、その程度のものしか読めない自分の今のアタマの状況もどうかと思うのだけれどね。
 一冊の中に姉妹の話が二話分収められていますので、短くすっきり読めます。
 久しぶりに、本という形で文章を読みました。
posted by 桔梗 at 11:23| Comment(0) | 小説:ライトノベル | 更新情報をチェックする

2014年06月10日

『身代わり伯爵といばら姫の憂鬱』

身代わり伯爵といばら姫の憂鬱 (角川ビーンズ文庫)
身代わり伯爵といばら姫の憂鬱 (角川ビーンズ文庫)

『身代わり伯爵といばら姫の憂鬱』清家未森/著。角川ビーンズ文庫。

「酒豪の右腕になるのはいろいろ面倒そうなので気が進まないのですが」


 ちなみに依然『身代わり伯爵』の感想を書いて以来、続きは買ってあるが、全く読んでいません。短編集だから気軽に読めるかなと思い、読んでいます。

 収録作品は、
・身代わり伯爵とはじまりの旋律
・身代わり伯爵と真夏の遠足
・身代わり伯爵と遠い日の約束
・身代わり伯爵と開かずの間の謎
・身代わり伯爵といばら姫の憂鬱
・百合の未来
の、6作品。後半三作品が書き下ろし。


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posted by 桔梗 at 15:42| Comment(0) | 小説:ライトノベル | 更新情報をチェックする

2014年01月06日

『左遷も悪くない』

左遷も悪くない
左遷も悪くない

『左遷も悪くない』霧島まるは/著。アルファポリス/発行。星雲社/発売。

「この戦いで、ミルグラーフ軍は多すぎる同胞の命を失った。そんな中、たったひとつの命を救うことなど、誰がどう見てもただの自己満足だったろう。しかし、たとえそうであったとしても、この一人が生きていてくれて良かったと、ウリセスは心の底から思ったのだ。この男は、死んだ皆の分まで幸せに生きて欲しいと思った。」


 「小説家になろう」というサイトに載せられた、ネット小説? を書籍化したもの。まあ、自分の書きたい小説を載っけているので、異世界にトリップして、特殊能力を持っていて大活躍とか、そういう無意識下の願望を叶える小説が多いのですが(?)、その中では異色? なのかなあ……。よくわかりません。
 ただ、普通に読んで面白かったです。

 主人公は鬼軍人で仕事には真面目で、部下の命を数字としてだけ見るようなことはせず、ただひたすらに仕事に有能でそれで地位を築き上げ、上官の無能な命令には逆らい、筋を通し、悪い噂をばらまかれるだけではなく、更には命を狙われるほど嫌われ、身の安全のために故意に左遷されるのですが、その左遷先で、結婚して、初めて家族としての幸せ、仕事人間としてではない「人間」としての幸せに気づき、それを得ることが出来る、という話です。

 戦下で救ったたった一人の命が、つながってつながって、彼の息子が奥さんになるのですが、それに付随する兄弟や友人関係、しかも田舎ならではの濃い友人関係に囲まれて、人間として自分に足りなかったものに、主人公がゆっくり気がついていきます。
 また、お嫁さんもおっとりとしていて、それでいて芯を持った人で、頑張りますし、その少ないコミュニケーションの中で、きちんとお嫁さんを見つめることが出来る主人公は、良いオトコだと思いますよ。仕事バカですけれどね。

 主人公は鬼軍人と言われる人物で、それはイコール殺人鬼なのですが、人を殺すことだけではなく、それ故に命を守り、大切にする事を知っています。
 それを作者さんは穏やかに描かれていて、殺伐とした背景を持つはずなのに、穏やかで家庭や家族の大切さを描いているのが秀逸であるなと思いました。

「物事は、見ているヤツが見たいように名前をつける。俺を悪人にしたい人間に、何を言ったところで通じることはない。その代わり、お前のように見ている人間も、止めることは出来ん」


 それは本当にその通りで、その悪評の中でも前を向く強さ、自分の正しさを信じる強さ、それを基づける情報分析や行いの冷静さ、そういったものを持っている主人公がうらやましくもあり、家庭というものに素直に「幸せ」を感じ、それを与えてくれた人物に感謝することも忘れない、やっぱり、仕事バカですが、良いオトコだと思いました。

 すべての行いは自分にかえってきますね。
posted by 桔梗 at 17:14| Comment(0) | 小説:ライトノベル | 更新情報をチェックする

2013年03月30日

『六蓮国物語 翠竜と赤の天女(上)』

六蓮国物語 翠竜と赤の天女(上) (角川ビーンズ文庫)
六蓮国物語    翠竜と赤の天女(上) (角川ビーンズ文庫)
『六蓮国物語 翠竜と赤の天女(上)』清家未森/著。角川ビーンズ文庫。

「前に言ったろ。君がどこかに隠されたら捜し出して助けるって」


 怪力お嬢様とひ弱な呪言師の恋物語、最終巻一歩手前。

 やっぱりなー、こっちは終わらせるのか。というのが本音。
 あとは雑誌収録の短編も二編入っていたので、番外編を書かせるつもりもなく、下巻で完結となるんでしょうね。
 なんだか、楽しかったはずなのに、一気に編集部の方針に冷めた。

 にしても、橘さん、陰陽師じゃなくて坊さんのほうでしたか。錫杖持ってるし、イラストはクナイ投げてるし、まあいいんだけれどさ。
 ラブラブも激甘ってほどでもなく、切なく楽しめましたし。
 うん、まとまってましたよ。
 それ以外に言うことないわー。
posted by 桔梗 at 13:31| Comment(0) | 小説:ライトノベル | 更新情報をチェックする

2013年03月01日

『六蓮国物語 地下宮の太子』

六蓮国物語 地下宮の太子 (角川ビーンズ文庫)
六蓮国物語  地下宮の太子 (角川ビーンズ文庫)

『六蓮国物語 地下宮の太子』清家未森/著。角川ビーンズ文庫。

「あの頃の私はものを知らなかったのです。季隆様が世のため人助けのため、有事にそなえて仕事もせず体力を温存なさっていたことに気づきもせず……」
「怠けてたんだよ! 単純にな!」


 斜め上に行く主人公を書かせたら天下一品な清家未森作品。
 今回も、尊敬する翠玉の神使い様が季隆だと分かった結蓮は逃げまわってしまったり、異様に崇拝してしまったり、と前半は揺れ動く乙女心と恋心とを楽しめます。
 あとがきにもあるように、今作では太子が掘り下げられて、太子の想いというものが明らかになります。

「……もっと大きな意味で大切にしたいと思っています」



 季隆の方では恋心がしっかりと成長し、深い愛情にと変わっていっています。
 「生贄」として捧げられそうな結蓮。それに対し、以前、発言していたような行動を季隆は取れるのか。
 黒幕は誰なのか。
 崇怜とその副官はどこまで何を企んでいるのか。封印省の長官は?
 乞うご期待、というところで今回は終わっています。

 今回、とても丁寧に書かれていた分、前半三冊が展開を急ぎすぎ、詰め込みすぎていた感が拭えません。
 そして怒涛の三ヶ月連続刊行。作家さん大丈夫ですか。
 編集部の考えていることがわからない、というのが正直なところですが、続きがとても楽しみです。
 収まる所に収まるんだろうな、という安心感とそれを期待出来る作品になっていはいますが……。
 うーん。どうも前半が急ぎすぎていた分、それに反してスピードが落ちた感と、最初からこれくらい丁寧に冊数かけて書いてくれればいいのに、そして、内容が薄いかしらという思いが抑えきれません。

 編集部としては、身代わりを引き伸ばせるだけ引き伸ばしている感がやはりあるし、それに対してこっちは結末を急げ! って書いてたものを、案外人気が出たから丁寧に書いてもいいよ? って感じなのでしょうか。

 まあ、アタマを使わずに読めるので、大変楽しく読ませて頂きました。
 『翼の帰る処』が放置されたまま新刊出たとか、他にも年単位で寝かせてるラノベがあるとか、新聞をそもそも12月分を捨て、2月分が3週間残ってるとか、色々現実を忘れて久しぶりに活字が読めたので、そういう意味でも大変有り難い本でした。
 次の巻も予約してあるので読みたいと思います。

 トコロで。
 イラストに関してですが。
 ウィンクして星が飛ぶって……。
 なんて昭和な表現なんでしょうって気になったのはワタシだけですか……。
 そうなんですか。
 あまりの古臭さに撃沈したんですが……。
posted by 桔梗 at 11:58| Comment(0) | 小説:ライトノベル | 更新情報をチェックする

2012年11月10日

『身代わり伯爵の婚前旅行 Iすれ違いの蜜月』

身代わり伯爵の婚前旅行 Iすれ違いの蜜月 (角川ビーンズ文庫)
身代わり伯爵の婚前旅行  Iすれ違いの蜜月 (角川ビーンズ文庫)

『身代わり伯爵の婚前旅行 Iすれ違いの蜜月』清家未森/著。角川ビーンズ文庫。

「……なんだか、あのお二人が仲良しでいらっしゃるかぎり、すべては平和なような気がしてきました」


 このシルフレイアの言葉が表すとおり、少女マンガや少女向けラノベはなにがあろうと、主人公カップルがいちゃいちゃしてれば、全て万事オッケーなんだよ……を見事に体現した本(誉めてます)。

 大陸的にもシアランの火器が盗まれてるし、ゲイルを追っていったユーシスは戻らないし、身内に色々企みが明かされてないし、困ったことが山積みですが、ミレーユがどこまでも暗く公人的に対処するリヒャルトをひっぱりあげてくれてるし、ミレーユの婚姻もジュリアママに認めてもらったしで、色々すったもんだはあったけれど、第一の目標であるアルテマリス王宮に着いたからまあいっか!って感じで終わってます。


「……そしたらまた、ジャックって呼んでくれるかな」


 と言うのが非常に個人的にツボでした。
 イゼルス、団長も大公殿下も信頼してんのに変な人で、それを許せるあなたの心の広さに乾杯だよ。
 まあ、やりがいのある、おもしろそうな職場ではあるけれどね。

 そんなんで、ようやく一年放置したラノベを一冊ようやく消化しました。
posted by 桔梗 at 16:24| Comment(4) | 小説:ライトノベル | 更新情報をチェックする

2012年09月04日

『プレミアム・ザ・ビーンズvol.1』

プレミアム・ザ・ビーンズ VOL.1
プレミアム・ザ・ビーンズ VOL.1

『プレミアム・ザ・ビーンズvol.1』角川書店。

 清家未森作品がお目当てで買いました。
 ちなみに婚前旅行編は購入しただけで読んでいません(2012年9月現在)。

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posted by 桔梗 at 20:46| Comment(0) | 小説:ライトノベル | 更新情報をチェックする

2012年09月03日

『プレミアム・ザ・ビーンズvol.2』

プレミアム・ザ・ビーンズ VOL.2
プレミアム・ザ・ビーンズ VOL.2

『プレミアム・ザ・ビーンズvol.2』角川書店。

 お目当ては清家未森作品で。
 ところで、vol.1の感想は書いたっけ……?? ああ、『身代わり伯爵シリーズ』の続きを読んでないので書いてないんだ←。
 色々、ラノベも面白くないと読めなくなってるワタシ。年齢だわー。

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posted by 桔梗 at 00:14| Comment(0) | 小説:ライトノベル | 更新情報をチェックする

2012年09月02日

『六蓮国物語 宮廷のニセ御使い』

六蓮国物語 宮廷のニセ御使い (角川ビーンズ文庫)
六蓮国物語  宮廷のニセ御使い (角川ビーンズ文庫)


『六蓮国物語 宮廷のニセ御使い』清家未森/著。角川ビーンズ文庫。

「力不足かもしれませんが……これからは私が景親どののぶんまで相棒として隣にいます。頼りにしてもらえるように努力します。」


 天然ボケ怪力お嬢様とひ弱な力を半分取り上げられた「天才」呪術師のラブストーリー、第三巻。

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posted by 桔梗 at 18:59| Comment(0) | 小説:ライトノベル | 更新情報をチェックする

2012年04月20日

『六蓮国物語』

六蓮国物語 王宮の花嫁武官 (角川ビーンズ文庫)
六蓮国物語  王宮の花嫁武官 (角川ビーンズ文庫)
六蓮国物語 皇宮の嘘つき公主 (角川ビーンズ文庫)
六蓮国物語  皇宮の嘘つき公主 (角川ビーンズ文庫)


『六蓮国物語』清家未森/著。角川ビーンズ文庫。

「奥様、おかわりは」
「いただきます」


 清家氏お得意の天然ボケ主人公とかっこいいけれどどっか抜けてるヒーローのお話。

 舞台設定としてはまあ、中華風でこれも使い古されてしまった感がありますが、もうこのあたりはどうにもならないので、ここからどれだけオリジナルな展開をしていけるかだと思っています。

 主君の家系図下さい、と思うのもいつもの展開。名前を並べ立てられてもボンクラな頭なのでわかりません。
 この方はきちんと広げた話を畳むことが出来る方なので、その通りの展開を望みます。

 個人的には殿下よりは御曹司のほうが好みです。
 最低体重をまた更新してしまったので、料理を作ってくれる人が好きなだけかもしれませんが。

 描写として足りないところもあり、んん?というところもあり、世界観としてもきちんと成立しておらず……な点が見えるのですが、伏線も色々張ってあるので、きれいに回収して完結してくれることを望みます。
 そういう意味では『身代わり』より期待している作品です。

 料理の描写がもうちょっと美味しそうだといいなあと思うのが残念ポイント。
 それとサブタイトルが内容といまいち合致しない気がします。毎度のことながら編集部の考えていることがわかりません。

 山田睦月氏のマンガもですが、周りの人が案外暖かく見守ってくれているのが好きですね。
 ヒーローもヒロインもどっかが抜けてて、ヒロインは一途でヒーローがちょっとひねくれてるあたりもお約束かな。
 ぼーっと久しぶりに本を読めましたが、こっちの方が続きが気になります。

 次は何を読もうかな、というか、読めるかな……。
posted by 桔梗 at 09:34| Comment(0) | 小説:ライトノベル | 更新情報をチェックする